カナダ・モントリオールで開催された映画祭、第34回モントリオール世界映画祭にて日本より出品の映画「悪人」主演の女優、深津絵里さんが最優秀女優賞を獲得しました
日本時間9月7日朝、第34回モントリオール世界映画祭授賞式が行われ、コンペティション部門に出品された映画「悪人」主演の深津絵里さんが最優秀女優賞を受賞しました
モントリオール世界映画祭で日本の女優が受賞したのは1983年に映画「天城越え」で主演女優賞を受賞した田中裕子さん以来2人目となります
モントリオール世界映画祭は2008年に「おくりびと」がグランプリを獲得したことで注目され、今回の「悪人」も「おくりびと」に続けと期待されていましたが、深津絵里さんが最優秀女優賞受賞という快挙で応えてくれました。
授賞した深津絵里さんは「監督の演出が無ければあの演技は出来なかったと思うし、(相手が)妻夫木さんでなかったら獲れなかった賞だと思います」と喜びのコメントを。
共演した妻夫木聡さんは「夢のような感じがします。僕らの熱が伝わったと思います。深津さんがいたからこそ、高めあって、支え合って、撮影できた。なにか家族が賞を撮ったような気がします」
李相日監督も「役者の力を見せつけられた。全員で勝ち取ったと思います」と3人で喜びを分かち合ったようです
映画「悪人」はある殺人事件をきっかけに偶然出会った男女の逃避行と愛を描いた犯罪ドラマ。
原作は芥川賞作家・吉田修一によるベストセラー小説。「フラガール」で日本アカデミー賞を総なめにした李相日が監督をつとめ、音楽は「おくりびと」や北野武作品でおなじみの作曲家、久石譲さんが担当しています。
この映画で犯人の男性(妻夫木聡)と警察から逃れるため行動をともにする女性を深津絵里さんが演じています
映画「悪人」は9月11日より全国公開されます
悪人(下) (朝日文庫)
悪人 シナリオ版